3/21(日)FMラヂオバリバリ防災特別番組をお送りします。
更新日 2021.03.20
芸予地震から20年
今年もFMラヂオバリバリ防災特別番組「南海トラフ巨大地震今治犠牲者0を目指して」をお送りします。
放送日時は3/21(日)9時〜11時にお送りします。(*上原喜光ぐるっと360度はお休みとなります)
今年の番組内容は地域の「防災活動」についてお届けします。地元の地域防災活動(別宮地区・今治地区自治会)、防災と地理をかけあわせた高校生たちの活動”防災地理部”、”正しいより、楽しい”をコンセプトにした防災活動(プラス・アーツ)など、インタビューでご紹介していきます。あなたの町の防災活動のヒントになれば。ぜひ聴いてください。
出演:今治市防災危機管理課 玉井栄次室長・かのこ
「別宮地区の防災活動:小さく生んで大きく育てる」
(森敏夫さん・河北興次さん・横山勲さん・大河内政盛さん)
昨年行った安否確認訓練が好評だったため、今年はそこに上乗せして全体訓練も。
近所のあいさつをベースに、ご近所力(近助)の再生をはかりたいとのお話。
「あの子は見たことあるけど・・・やっぱり●●さんとこの子か~懐かしいな。久しぶりやな~。」
案外近くにいても、声をかけそびれていたり、日中出会う機会がなかったり。
それをつないでいくことの大切さを感じるお話でした。
また学校でのワークショップも地域の皆さんが出向いて行って一緒に行ったようです。
そこで出会う保護者の皆さんを含め、女性や中高生など若手も一緒にできたら、と
今後の展望も語ってくれました。
活動をはじめて間もない地区ですが、最初は空振り三振でいい、
小さく生んで大きく育てられたらとのコメントにも
続けていくことへの意思を感じました。
「今治地区自治会の防災活動:新たな区割り」
(越智紀方さん)
今治地区自治会としては全体の大きな1組織と単位自治会という41の組織の区分があるそうですが
今回、新たに9つに区割りをしたとのお話を頂きました。
大きすぎても集まる人が限られ、エリアも限られて空白地帯が生まれやすく
小さすぎても調査・情報収集が難しく、まばらにしかあがってこないということが。
(しかも、旧町名で年配の人しかわからない名前もあるそう)
その解消にむけて実働として現実的と思われる9つに。(各地区100世帯目安)
9地区それぞれの区長さん(リーダー)にも動いてもらって
各地区からまんべんなく人や資材が集まる形を目指したり
各区の組み合わせで効率的な活動ができるのではないかと期待しているとのこと。
楽しい防災をやりたいと、防災運動会の話でも盛り上がりました。
別宮校区の皆さんと同様、”近所(近助)”が大切で
地域の再生は防災の活動にあり!との思いをもって活動されてるようです。
区割りによってどう変わっていったのかなど、引き続き今後もお話伺いたいと思っています。
「防災地理部(防災×地理):防ぐだけでなくよりよいまちづくりを」
「防災地理部」の紹介を頂いたのはこのプロジェクトに関わっている植田みずきさん。
被災地の声を聞き取りながら、事前復興の計画をたてる活動をされていて
ラヂバリ番組「築土構木ノート」のパーソナリティでもあります。
年に1度東京大学で行われる「復興デザイン会議」の中の一つのプロジェクトとして立ち上がった「防災地理部」。
愛媛県内の高校生有志たちの部活動という位置づけで、自分たちの町を歩き、聞き取りながら、
防災の視点も取り込みながらよりよい”まち”を考えます。
昨年、今治市では大三島分校、伯方分校有志の皆さんも参加しました。
高校生たちの発表からは「防災」という視点だけでなく、そこにある「暮らしや歴史」も見えてきました。
植田さんの話にあるように、災害を「防ぐ」ということだけでなく、
よりよい町にする(その先にある防災)という活動に今後の広がりを感じています。
来年もこの部活「防災地理部」の参加者を募集予定です。
ラヂオバリバリでもまたご案内します。(夏頃から活動し始め、年末発表予定)
「築土構木ノート」築土構木ノート-ちくどこうぼくのーと (u-tokyo.ac.jp)(過去の番組ライブラリーあります)
「NPO法人「プラス・アーツ」:正しいより、楽しい。」
ご紹介頂いたのは理事長の永田宏和さん。
まずはこの「正しいより、楽しい。」が目に飛び込んできてぜひお話を伺いたいと以前から思っていましたが
インタビューさせてもらってさらにその思いが強くなりました。
(玉井室長がわかりやすいと大事にしていた本が、永田さんが監修している本だった!という不思議な縁も)
防災活動をされている方の多くが悩んでいると思われる「参加者集まらない案件」
防災というと堅苦しいイメージがあるのでなかなかUSJ(!)には勝てない。
楽しいことに人が集まるのなら、楽しいを入り口にして、
その先にちゃんとした防災の知識も備わっていればよいという発想の切り替えで
プラス・アーツさんでは今たくさんの楽しそうなプログラムが立ち上がっています。
またプログラムを継続するためには、
地域のいろいろな人の関わり代(しろ)をつくる(というテクニック)を取り入れること(「不完全プログラム」)や
既成概念にとらわれない(「+クリエイティブ」)が必要とのお話も。
地域にはいろんな人がいます。すぐには既存の「防災」に結びつかないようなワードや人材が実はカギかもしれません。
ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?
プラス・アーツさんのHPはこちら
防災は、楽しい。 | NPO 法人プラス・アーツ (plus-arts.net)
【インタビュー後記:かのこ】